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 目次



 ゲームをプレイしたい


( ´∀`)「じゃあ早速、CardWirthをプレイしたいんだけど……」

(´・ω・`)「公式ファンサイトが、何らかの事情で閲覧できないから、ここに来たんだよね。」

( ´∀`)「うん。」

(´・ω・`)「まずはゲーム本体のダウンロードだけど、このサイト自体は本体を再配布してる訳じゃ無い。」

( ´∀`)「えっ、そうなの?」

(´・ω・`)「あくまで『入手方法を紹介している』だけなんだ。というのも以前のカードワース愛護協会は、公式ファンサイトである『groupASK official fansite』でしかCardWirth本体を配布していなかった。だけど閉鎖騒動が度重なったことに反省したのか、最近はCardWirth本体ほか重要なファイルを『Vector』にも預けるようになったのさ。」




( ´∀`)「良いことだね。」

(´・ω・`)「ということで、さっそく『Vector』からダウンロードしよう。」

 
Version 1.28
Version 1.50
シナリオで遊ぶ
シナリオを作る
エディター
CardWirthEditor
WirthBuilder
ファイルサイズ
45.6MB(5.03MB)
13.2MB
ダウンロード

( ´∀`)「『Version 1.28』のファイルサイズが、やたら大きいんだけど。」

(´・ω・`)「Version 1.28の本体は、CardWirthの二次創作同人を行なっている『CardWirthParty』が、カードワース愛護協会から許可をもらって、『CardWirthParty vol.5.5』に同梱するという形で配布しているからね、CardWirth本体のファイルサイズは5MBちょっとしかないから安心して良いよ。それと『CardWirthParty』の応援もよろしくね。」




( ´∀`)「委細承知。ところで、どっちをダウンロードすれば……ってあからさまに右が太字だね。」

(´・ω・`)「遊ぶだけなら『Version 1.50』を選んでおけば間違い無いよ、『Version 1.50』の本体なら1.28以前のシナリオと1.50用シナリオの両方を遊べるけど、『Version 1.28』の本体じゃ1.28以前のシナリオしか遊べないからね。」

( ´∀`)「じゃあ『Version 1.28』を紹介する意味は?」

(´・ω・`)「CardWirthは十数年の歴史があるゲームで、最初に作られた時はWindowsもまだ98だった。だからWindowsがVistaになる頃には、色々と不具合が出るようになっていたんだ。MIDI回りが弱くなったり無くなったりして、音楽を鳴らせなくなったりね。それらの不具合を解消し、最新OSに対応したのが『Version 1.50』なんだ。」

( ´∀`)「ふーん。」

(´・ω・`)「でも最新のOSに対応したということは、古いOSは置き去りにされるわけで。」

( ´∀`)「つまり『Version 1.28』は、『Version 1.50』を動かせない古いパソコンとOS用ってことだね。」

(´・ω・`)「そういうこと。でもそれだけでは終わらない魅力が、『Version 1.28』の『エディター』にはあるんだよ。」

( ´∀`)「エディター? CardWirthEditorに?」

(´・ω・`)「色々と説明を省くけど、現在配布されているCardWirthエンジンには、公式が配布している『Version 1.50』以外にも、多くの独自拡張を含む『CardWirthNext』や、互換性追求のオープンソース『CardWirthPy』などが存在している。だけど『Version 1.28』はCardWirthを最も普及させたバージョンであり、この時期に作成されたシナリオが最も多く、名作と謳われたシナリオの数々も『Version 1.28』のエディターで作成されている……ってこと。」

( ´∀`)「ああ、つまり過去に『Version 1.28』のエディターであるCardWirthEditorで作成され、今でも名作として名高いその時期のシナリオを遊べないようじゃ、その後継エンジンを名乗ることは出来ないって理屈なんだね。」

(´・ω・`)「そういうこと、もちろん後発のエンジン&エディターには新しく素晴らしい機能が追加されている。だけどその機能を使わないようなシナリオなら、CardWirthEditorでシナリオを作成したほうが互換性のぶん有利ってわけさ。」

( ´∀`)「把握した、だけどそれはあくまで『シナリオを作る』場合の話だよね?」

(´・ω・`)「うん、『遊ぶ』のなら最初に言ったとおり、『Version 1.50』を使うのが最適解だろうね。」

( ´∀`)「じゃあ『Version 1.50』をダウンロード……完了っ、次はどうすれば良いの?」

(´・ω・`)「トップページに戻ろう、次の目的地は『オークでも解る!カードワースガイド』だ。」



 Q&A


( ´∀`)「Q&A?」

(´・ω・`)「OK!」


( ´∀`)「Vectorからのダウンロードがうまくいかないんだけど。」

(´・ω・`)「『右クリック→対象をファイルに保存』するか、ダウンロード支援ソフトを利用するとうまくダウンロードできる場合があるね、それでも無理なら少し時間を置いてみると良いかも?」


( ´∀`)「なんか『Version 1.28』の本体/エディターが起動しないんだけど、起動しても動作がおかしいし。」

(´・ω・`)「前述のとおり『Version 1.28』はWindows 98の時代に開発されたゲームだから、最近のOSだと調子が悪いんだ。だけど実行ファイル(CardWirth.exeCardWirthEditor.exe)を、『互換性に関する設定』で『Windows 95』として動作させれば、まだ大半の環境において問題なく動作するはずだよ。ここここを参考に、設定してみて欲しい。」

( ´∀`)「『Version 1.50』を古いOSで使いたいけど、そうなっちゃうって場合は?」

(´・ω・`)「その場合はどうしようも無いね、互換モードは『過去のOSと互換』するものだから。特別な理由が無いなら、最近のOSには『Version 1.50』を、古いOSには『Version 1.28』を、という形で使い分けるのが正解だと思うよ。」


( ´∀`)「『Version 1.28』本体の音楽が凄い不調っぽいんだけど、と言うかそもそも鳴らない。」

(´・ω・`)「CardWirthに使われる音楽は『MIDI』という形式が主流なんだけど、前述のとおりWindows Vista以降のOSではMIDIマッパーが廃止されたり、音源も貧弱になったりと、あまり良い環境では無くなってしまったんだ。『Version 1.28』が最新のOSに対応しきれなくなって、不具合を出し始めた箇所の筆頭だったんだよね。」

( ´∀`)「MIDI? マッパー? 音源?」

(´・ω・`)「詳しい事は、google先生やWikipedia教授が良く知っておられます。」

( ´∀`)「(うわあ……)えーと、何とかならないの?」

(´・ω・`)「まあCardWirthを遊ぶだけなら、手前味噌だけど『Windows Vista/7でMIDIを鳴らす』を参考に設定すれば何とかなるかな。その場合は最初に『その他の問題』に目を通しておくと、何か問題が起きた時に役立つかもね。」

( ´∀`)「うーん、設定とか結構面倒くさい……」

(´・ω・`)「まあ、だからこそ『Version 1.50』にバージョンアップしてるんだし。先刻も言ったけど、特別な理由が無いなら最近のOSには『Version 1.50』を、古いOSには『Version 1.28』を、という形で使い分けるのが正解なんだと思うよ。」



 その他のダウンロード


( ´∀`)「公式ファンサイトからは、もっと色々ダウンロードできたと思うんだけど?」

(´・ω・`)「そうだね……でもVectorに預けられてるのは、CardWirth本体と『寝る前サクッとカードワース』だけなんだ。」

( ´∀`)「oh...」

(´・ω・`)「ただ自力でウェブアーカイブから掘り返すなら止めないし、そもそも止める事はできないね。」

( ´∀`)「ウェブアーカイブのサイトはここ、お目当ての物があったページはここか……」

(´・ω・`)「あとは頑張って自力で掘り返してほしい。」



 その他のエンジン&エディター


(´・ω・`)「公式が配布している『Version 1.50』以外にも、CardWirthの互換エンジンがあることは前述したよね?」

( ´∀`)「多くの独自拡張を含む『CardWirthNext』と、互換性追求のオープンソース『CardWirthPy』だっけ。」

(´・ω・`)「他にも存在するのかもしれないけど、その二つが代表的と言って良いだろうね。」




( ´∀`)「公式が純正のエンジンを配布してるのに、互換エンジンを使う利点ってなに?」

(´・ω・`)「もちろんエンジン/エディターともに、『Version 1.50』には無い新たな機能が追加されていて、シナリオを遊ぶにも作るにも便利になっているよ。それに『Version 1.50』とは違うプログラム言語で作成されているものもある、そういう互換エンジンなら『Version 1.50』の動かない環境でも動く可能性があるってわけさ。」

( ´∀`)「なるほど。」

(´・ω・`)「何より、公式ファンサイトが再び閉鎖されて『Version 1.50』の配布が途絶えたり、新しく発表されたWindowsのOSでは『Version 1.50』が動かなくなってしまったり。そうなった場合には、いずれかの互換エンジンが主流となり、次世代を担うかもしれないんだ。これらの互換エンジンは、今でも活発に更新が行われているからね。」

( ´∀`)「へー、興味が出てきたな。」

(´・ω・`)「じゃあこの二つの代表的な互換エンジンについて、軽く説明するとしようか。」


( ´∀`)「まずは『CardWirthNext』からヨロ。」

(´・ω・`)「『CardWirthNext』は『Version 1.60』として、開発が進められていたエンジンだね。CardWirthの失われたソースコードを復元し、『Version 1.28』を『Version 1.50』に更新したヤバイ級プログラマの人が作成している。」

( ´∀`)「元々は『Version 1.60』として、開発が進められていたの?」

(´・ω・`)「読み物シナリオ向けのバックログや、戦闘時に選択しているカードの一覧表示、シナリオのお気に入り登録、キャラクターごとに個別の荷物袋(バックパック)のようなシステム強化から、敵キャストに仲間の画像を表示、セルに画像の埋め込みといった演出の強化まで、様々な機能の強化・拡張が組み込まれているよ。」

( ´∀`)「……これもう公式に、『Version 1.60』で良くね?」

(´・ω・`)「ところがそうはならなかった、その理由は下の図を見れば分かると思うよ。ちなみに『▲』は、『新エンジンに追加された機能を使わないなら旧エンジンでも遊べる』って意味だからね。」

(;´∀`)「うわ何この互換性の無さ!?」

シナリオ作成に使用したエディタと、そのシナリオを遊べるエンジンとの関係表
↓エディタ\エンジン→
CW1.28
CW1.50
Next
Py
CW1.28付属
CardWirthEditor
CW1.50付属
WirthBuilder
CWNext付属
WirthBuilder
×
×
×
CWXEditor
(クラシック形式で保存)

(´・ω・`)「『CardWirthNext』付属の『WirthBuilder』は、作成したシナリオをファイルとして保存する時に、他のエディターで作成されるシナリオファイルとは、全く別の形式で圧縮・保存してしまうんだ。だから他のエンジンで読み込むことは出来ないし、他のエディターで開くこともできなくなる。互換性とかそう言う以前の問題なわけだね。」

( ´∀`)「だから『公式の1.60』になれなかった、ってことか……」

(´・ω・`)「そして現在では独自拡張エンジンの『CardWirthNext』として、開発が進められてるってわけさ。」

( ´∀`)「なんか、勿体無いなぁ。」

(´・ω・`)「とは言え拡張された機能は非常に魅力的なので、それが『Next専用』になるとしても、拡張機能を用いたシナリオを公開する人は後を絶たないけどね。それに悪さをしているのは『WirthBuilder』だけだし、本体の『CardWirthNext』が優れたエンジンなのも事実だから、シナリオ作成をしないなら、遊ぶのに使うだけなら実際オススメだよ。」


( ´∀`)「次は『CardWirthPy』だね。」

(´・ω・`)「『CardWirthPy』は、他のエンジンとは別のプログラム言語『Python』によって開発された、独自の互換エンジンを用いているのが大きな特徴のソフトウェアだね。『オープンソース・フリーウェアの維持』『公式エンジンとの99%の互換性を目指す』を目標に、有志が集まって開発を進めているよ。」

( ´∀`)「『Version 1.50』の動かない環境でも動く可能性がある、っていうのは『CardWirthPy』のことだったんだね。」

(´・ω・`)「プログラム言語を使っているから、理論上ではLinuxやMacOSでも動かせるって話だよ。現在はようやくLinuxへの対応が少し始まったって程度だけど、Windowsから飛び立てる可能性があるというのは夢が広がるね。」

( ´∀`)「そんでもって公式エンジンとの互換性というと、この場合は『Version 1.50』のことになるのかな?」

(´・ω・`)「そうなるね。だけど荷持袋をソート前の状態に戻せるとか、読み物シナリオ向けのバックログとか、レベル調整に伴って外れたスキルもレベルを戻せば再装備されるとか。互換性に影響が無いものなら便利な機能が追加されているから、ただの公式エンジンのデッドコピーでは終わらない可能性を持っているんだよ。」

( ´∀`)「おおーっ。」

(´・ω・`)「そして互換性が売りゆえの特徴があるんだ。CardWirthでは宿ファイル(セーブデータ)は、古いエンジンから新しいエンジンに移せば、自動で新しいエンジン用に変換される。だけど一度変換したらもう古いエンジン用には戻せないから、あらかじめバックアップしておくのが普通だった。だけど『CardWirthPy』には一旦Py用に変換した宿ファイルでも、また『Version 1.50』用の宿ファイルに逆変換して戻すことができる機能があるんだよ。」

宿データ移動の可否
CW1.20
CW1.28
CW1.50
Py
Next(1.60)

( ´∀`)「お試しで使ってみて、合わなかったら戻せるとか、すごいじゃん……でも公式じゃないんだね?」

(´・ω・`)「実は『CardWirthPy』には、一つ大きな問題があってね……ソースコードの復元から作られたエンジンじゃないんだ。そもそも前述のヤバイ級プログラマによる、ソースコードの復元以前から開発されていたのに加えて、今もソースコードは公開されていないからね、そのまま開発が続けられているのさ。」

( ´∀`)「えっ、ソースコードが分からないのに、どうやって開発してるの?」

(´・ω・`)「CardWirth自体の挙動や、内部の計算式を解析して、再現するって形でだよ。」

( ´∀`)「学生時代の『連立方程式』って単語が……だから『99%の互換性』で、残りの1%は無理なんだね。」

(´・ω・`)「まあCardWirthはTRPGを意識して作られているから、内部の計算式もそんなに難しくないし、違和感は感じないレベルでシステムは再現済みだよ。加えてファイルが出力される部分は調べやすいからね、互換性の図例を見れば分かる通り、『CardWirthPy』用のエディター『CWXEditor』で作成したシナリオファイルは、『Version 1.50』のエディターで作成したファイルと同等の互換性がある。そもそも宿ファイルに至っては、逆変換まで出来るしね。」

( ´∀`)「あっ、本当だ。」

(´・ω・`)「この『CWXEditor』が高機能で使いやすいと評判なんだよね、下手すると『CardWirthPy』本体より人気があるんじゃないかなってくらい。もし将来シナリオ作成に手を出すなら、選択肢の一つにするのも悪くないかもね。」

( ´∀`)「本体より人気があるのか……」


(´・ω・`)「という事で説明してきたけど、どうだったかな?」

( ´∀`)「何と言うか、『Version 1.50』と比べると、どれも片手落ちの感が。」

(´・ω・`)「まあだからこそ、今でも『Version 1.50』が本流という面もあるんだよね。でもこれらの互換エンジンは、まだまだ更新が続けられている……進化の途中なんだ。いずれ『Version 1.50』を追い越す日も、来るかもしれないよ。」

( ´∀`)「『Version 1.50』が使えなくなるときも、来るかもしれないしね。」

(´・ω・`)「来て欲しくはないけど、何が起きるか分からないのも、確かだからね。」

( ´∀`)「ゲームを遊ぶ時くらいは、余計なことや面倒なことは、考えたくないんだけどね。」




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